遺品整理で残しておくべきものとは?

 

遺品整理は、とにかく処分すればよいというものではありません。遺品の中にはしばらく残しておいたほうがいいものがあり、それらを整理してうまく分類していくことが大切です。必要なものを既に処分してしまっていた、といった事態に陥ると、手続きなどに余計な手間がかかるケースもあります。

そこで今回は、遺品整理で残しておくべきものについてご紹介します。

 

 

■貴重品は必ず残しておく

 

遺品の中で最も優先度が高いものが、貴重品です。貴重品は相続の問題に関わることも多いため、迂闊に処分するとトラブルに発展する可能性があります。そのため、貴重品はひとまとめにしてしっかりと保管しておかなければなりません。

貴重品としては、銀行の通帳やキャッシュカード、土地や家など不動産関係の権利書、有価証券、貴金属類、生命保険など保険関係の書類といったものがあげられます。これらは遺産相続に大きく関わるため注意が必要です。また、相続に関係するのはプラスの財産だけではありません。借入金に関する契約書や証文など、マイナスの財産に関してもしっかりと管理しておく必要があります。

この他、個人名義の公共料金の領収書・請求書や、年金に関する書類も早急に確認すべき貴重品です。これらはすぐには見つけられない場所に隠されているケースもあるため、意識して探す必要があります。

 

 

■日記や手紙、年賀状なども残しておくべき

 

 

トラブルの原因にもなる貴重品は、早めに見つけ出して管理すべきです。そんな貴重品よりも優先度は低くなりますが、すぐに処分すべきではないものもあります。それは、日記や手紙、年賀状といったものです。

例えば日記は、故人が生前にどういった行動をしていたのかを知る貴重な資料となります。故人の暮らしぶりについてあまり知らない場合でも、日記を見ればある程度わかることがあります。お世話になった人や親しかった人についても知ることができるため、恩を返すこともできます。手紙や年賀状は、故人の交友関係を知るのに役立ちます。訃報や葬儀の案内など、誰に知らせればよいかを判断することができます。

いつまでも残しておく必要はありませんが、少なくとも1年や2年程度は残しておくとよいでしょう。

 

 

■遺言書に要注

 

遺品整理を行っていると、遺言書が見つかることがあります。遺言書にはいくつか種類があり、公正証書遺言や秘密証書遺言であれば公証人役場で保管してもらえますが、自筆証書遺言の場合は自分で保管しておく必要があるのです。

遺品整理中に遺言書を見つけた場合は、開封せずにしかるべきときがくるまで保管しておきます。絶対に勝手に開封してはいけません。自筆証書遺言の開封は、家庭裁判所で相続人等の立ち会いのもとで行う必要があります。勝手に開封した場合、その遺言は無効となります。

 

 

今回ご紹介したように、遺品整理で残しておくべきものはいくつかあります。これらを先に分別しておくことで、遺品整理だけでなくその後の手続きもスムーズに行うことができます。

また、先に残しておくべきものを整理すれば、残りを遺品整理業者に任せるということもできます。